理学部長挨拶

2022年4月更新(2011年3月18日登録) 

理学部の近況とご挨拶

高橋 亮治

 理学部同窓会の皆様におかれましてはますますご活躍のこととお慶び申し上げますとともに,日頃からの理学部へのご支援に感謝致します。

 平成27年度より学長を務めていた大橋裕一前学長に代わり、令和3年度より仁科弘重前理事・副学長が学長に就任されました。理学部関係では宇野英満理事・副学長が引き続き理事・副学長として企画・DX・環境を担当し、堀利栄教授がダイバーシティを担当する副学長として本学の執行部にてご活躍されているところです。私は平野幹前理学部長に代わり令和3年度より理学部長を拝命いたしました。微力ではございますが、本理学部の教育・研究の充実と発展のために専心努力する所存ですので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。


 理学部は平成31年度(令和元年度)に従来の数学・物理学・化学・生物学・地球科学の5学科体制から理学科の1学科体制に改組を行いました。この1学科による新教育体制では,数学・数理情報,物理学,化学,生物学,地学,の5つの専門分野教育コースに加え,「科学コミュニケーションプログラム」「宇宙・地球・環境 課題挑戦プログラム」といった特別履修プログラムを設置し,理学人としての多様なキャリア形成を目指した人材育成を行っており、令和4年度に改組後の最初の卒業生を社会に送り出すことになります。また、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の社会情勢を受けて、愛媛大学でも理学部数学・数理情報コースの教員を中心としてデーターサイエンスセンターが設置され前理学部長の平野幹教授がセンター長としてご活躍されています。


 令和2年の1月に中国の武漢で最初の感染が確認された新型コロナウイルスが、変異を繰り返しながら世界中で猛威を振るい、国内でも令和2年3月以降多くの活動が制限される事態が続いています。大学においても令和2年度中は、授業の多くは遠隔での実施となり、研究活動のための大学施設利用も制限され、サークル活動も対面での実施を認めないという、大学の機能が大きく損なわれる中での教育・研究を強いられ、また学生の皆さんにも多大な不便をおかけすることとなり、同窓会の皆様におかれましても不安な気持ちで見守っていただいていたのではないかと思います。令和3年度より、学長が交代し、大学のコロナ対応の方針も医学的知見に基づく合理的な方向性が示され、少しずつではありますが大学の機能が回復してきています。理学部でも、令和3年度は年間を通して学内施設を利用した研究活動の実施を可能とし、遠隔授業の質の向上を図るとともに対面授業の開講割合を順次増やしてきました。また、本年3月24日には3年ぶりとなる全卒業生が参加する形での卒業式を挙行することができました。


 来年度以降も、理学部構成員一丸となってコロナ禍で停滞していた大学機能の向上を今まで以上に進めていく所存です。同窓会の皆様におかれましても、今後とも理学部の発展に変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします。


なお、理学部の最新の教育・研究成果につきましては、ホームページ(http://www.sci.ehime-u.ac.jp/)にて随時公開しておりますので、是非ともご参照ください。(2022年3月) 

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