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生物学教室

 皆様におかれましては,ご健勝のことと存じます。生物学コースの近況についてご報告致します。
 新型コロナウイルスは,様々な行事に今もなお大きな影響を及ぼしておりますが,修士論文審査会,卒業論文発表会は予定通りに実施することができました。人事に関しましては,公募により選ばれた加藤大貴助教が令和3年3月より新たに赴任されました。加藤先生は植物学を専門としており,コケ植物の進化を研究されております。
 一方で,井上雅裕教授が令和3年3月に定年退職を迎えられました。長らく生物学教室での教育と研究に貢献されてきた井上先生に心より感謝致します。
  改組により生物学科は生物学コースに変わっておりますが,生物学教室ではこれまでどおり,「形態形成」,「生理・適応」,そして「生態・環境」の三つの分野を柱として教育と研究を推進しております。形態形成領域では佐藤康(植物形態学),金田剛史(植物形態学),高田裕美(発生生物学),村上安則(進化形態学),および福井眞生子(進化形態学)の5名,生理・適応領域では佐久間洋(植物生理学),加藤大貴(植物生理学),北村真一(魚類感染症学)および仲山慶(環境生態応答学)の4名,生態・環境領域では中島敏幸(生態学),井上幹生(生態学),畑啓生(生態学),今田弓女(生態学)および岩田久人(環境毒性学)の5名が,それぞれの研究室を運営しております。
 令和4年度においては卒業研究生45名,博士前期課程の大学院生27名,博士後期課程の大学院生3名が各研究室に所属して研究に励んでおり,優れた研究成果を挙げております。
 先述の通り,現在も新型コロナウイルスの影響が色濃く残る状況が続いております。しかし,令和4年度には授業の多くが対面形式となり,かつての授業風景が再び見られるようになってきました。コロナ禍で様々な活動に制限がかけられ,沈みがちだった学生の表情にも明るさが戻ってきたように思います。
 新型コロナウイルスへの対応の過程で,教員の創意工夫により,多くの授業でオンライン教材が整備されたことは,厳しい状況が生物学コースの教育環境を進化させたと言えるかもしれません。今後も在学生の皆さんができる限り充実した学生生活を送ることができるように最善を尽くす所存です。卒業生の皆様からのご助言やご協力を頂けると大変ありがたく存じます。
 最後になりますが,卒業生の皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。 

村上  記)