梅雨空の心配は無用で快晴(猛暑)の中、令和7年7月5日(土)、第37回理学同窓会東京支部総会の日を迎えました。東京駅から徒歩圏内にある大手町サンケイプラザ2階の会議室前にて12時40分頃から受付が始まりました。今年度は愛媛大学大学院理工学研究科生物学分野の佐藤康先生の講演会が企画され、大学院理工学研究科化学分野の高瀬先生、理学同窓会会長 千葉昇様が松山から来られ、総勢28名の参加となりました。
同窓会総会は定刻13:00から議案書に沿って進行し、ホームページでの専用申し込み設定や開催案内の郵送手配、出欠確認について理学同窓会本部から事務サポートを頂いたことも報告されました。また、幹事の役割変更について承認され、理学同窓会本部をはじめ関西支部、校友会、他学部同窓会との連携強化と新幹事発掘への協力を確認しました。
はやる気持ちを抑えつつ総会を終了し、定刻通り13:10からメインイベントである講演会へとプログラムは移り、「植物の生存戦略 -木化と糖鎖の役割-」の演題で佐藤康先生の講演が始まりました。花の種類や植物の名前の変化、最長寿の木、地球で最も大きい樹木についてスライドで紹介され、一度決まったら移動することのない植物の生存戦略を最新の研究例も交えながら丁寧に説明されました。あえて他者に食べられて消費させることも許容し、目立つ花を見せることで他者を利用しながら種の保存をしていることを教わり、寛大さと強かさに、植物に対する新たな気づきを得ることができました。
集合写真撮影の後、14時からの校友会首都圏支部定時総会・合同懇親会のため4階の大会場に移動しました。校友会首都圏支部定時総会後、愛媛大学副学長の羽藤堅治先生による大学の近況報告、集合写真撮影後、懇親会へと移りました。会場には12の円卓に校友会、法文学部、工学部、理学部の同窓会から総勢119名が集いました。
学部や卒業年度を問わずミックスする形式でテーブル席が用意され、校友会首都圏支部長 清水栄治様のご挨拶の後、工学部同窓会支部長 鳥海基忠様による乾杯のご発声で懇親会が和やかに始まりました。初対面の方とも時間とともに打ち解け、松山での思い出や近況、趣味の話で会話が弾んできました。懇親会の合間で理学部からも参加のあった新社会人紹介コーナーや愛媛のお土産が当たる抽選会などのイベントが催され、笑顔の絶えない親睦会となりました。会場に用意されたビュッフェ形式の美味しい料理とお酒とともに、世代や学部を超えて最高のひとときを過ごすことができました。最後に愛媛大学の学歌を全員で合唱し、来年の皆様との再会を願って閉会しました。
佐藤先生の講演を聞かれた方々からは、日常と違う視点で考える機会になり多くの刺激を得られたとのお声を聞くことが出来ましたので、来年度も講演会を企画して参りたいと考えております。理学同窓会東京支部の運営においては同窓会本部をはじめ皆様のご協力を得ながら、会員相互の親睦関係の構築、新たな出会い、気づきの機会になることを目指し、未来へ発展させていきたいと思っています。今後ともご指導ご鞭撻の程、何卒、宜しくお願い申し上げます。
2025年7月
理学同窓会東京支部総務幹事
支部長
辻田 隆広(理・化学・21回)
第36回理学同窓会東京支部総会は2024年(令和6年)7月6日(土)に東京大手町のサンケイプラザにて開催されました。これまで理学同窓会東京支部独自のアイデアで開催してきました、クルーズ形式(船上)等での講演会、懇親会から、昨年はコロナ5類移行に伴い久しぶりに都内の会場で開催しました。本年度より石川支部長が校友会首都圏支部長を兼任され、新しい試みとして校友会首都圏支部・他学部同窓会との共同開催形式に理学同窓会東京支部も参加することとなりました。
その矢先、6月初旬、石川支部長の逝去の知らせを受け、驚きと深い悲しみに暮れていましたが、これまでの石川支部長の同窓会への想いを背負い、幹事をはじめこれまで支部長や幹事を経験された顧問と連絡を取り合って準備を進め同窓会当日を迎えました。
石川支部長のご冥福を心からお祈り申し上げます。
13時過ぎから始まりました支部総会では石川支部長への黙祷のあと、松山からお越し頂いた教育担当副学部長(学部長代理)鍔本武久先生、学部長補佐・キャリア支援担当 前原常弘先生、理学同窓会副会長 千葉昇様のご紹介、各議案の審議を行いました。決算報告や規約改訂の議案では決算時期や改訂実施日に関して貴重なご意見を頂きました。また新たな幹事候補の発掘の必要性についても共有し総会を終了しました。総会終了後、来賓の皆様より愛媛大学の近況や松山の状況についてお話を頂きました。
15時から4階の大会場に移動し、校友会首都圏支部 講演会・合同懇親会に合流しました。会場には12のテーブルが用意され100名を超える同窓生が集いました。冒頭に石川支部長への黙祷を全員で行いました。
講演会は愛媛大学大学院地域レジリエンス学環 学環長 宇野英満先生より「愛媛大学の近況」という題でお話をいただきました。愛媛大学が地方・地域での働き方にどのように係われるのかについて「おぎゃーの図」を使ってお話しされました。
愛媛大学がより一層発展するための機構再編についてもお話があり、社会連携とイノベーションの両面を推進していることを知ることができました。レジリエンス学環では医学、農学、理工学、人文社会科学、教育学の分野で社会人を含む学生が入学し研究に参加していることも伺いました。
「レジリエンス」という単語は聞きなれないかもしれませんが、「困難をしなやかに乗り越え回復する力」などとして人材育成やビジネスの現場でも注目されています。そのレジリエンスを愛媛大学の教育のカリキュラムに設定している点も興味深いと感じました。専門分野を横断的に修得し地域の課題を解決に貢献する人材輩出を目指していることを教えて頂きました。
私たちの子供世代にとっても将来に渡って幅広い教育機会が得られること、卒業した私たちもリカレント教育(学び直し)を利用して専門性を得たり新しい分野を学ぶ機会があることを再認識することができました。
合同懇親会では、カルテットの生演奏や新社会人紹介、抽選会などのイベントが催され、ビュッフェ形式の美味しい料理とお酒とともに、世代や学部を超えて近況や趣味や仕事の話、昔話や学生時代の武勇伝など話は尽きず、最高のひとときを過ごすことができました。
今年は校友会首都圏支部・同窓会との合同開催として初めての試みではありましたが、理学同窓会の交流だけではなく、新社会人、他学部同窓会との親睦や交流の場となり、新たな気づきにもなりました。日々、困難にぶつかるときがありますが、レジリエンスを高め、今後も会員相互の親睦関係を未来へ発展させていきたいと思っています。
愛媛大学がより一層発展するための機構再編についてもお話があり、社会連携とイノベーションの両面を推進していることを知ることができました。レジリエンス学環では医学、農学、理工学、人文社会科学、教育学の分野で社会人を含む学生が入学し研究に参加していることも伺いました。
「レジリエンス」という単語は聞きなれないかもしれませんが、「困難をしなやかに乗り越え回復する力」などとして人材育成やビジネスの現場でも注目されています。そのレジリエンスを愛媛大学の教育のカリキュラムに設定している点も興味深いと感じました。専門分野を横断的に修得し地域の課題を解決に貢献する人材輩出を目指していることを教えて頂きました。
私たちの子供世代にとっても将来に渡って幅広い教育機会が得られること、卒業した私たちもリカレント教育(学び直し)を利用して専門性を得たり新しい分野を学ぶ機会があることを再認識することができました。
合同懇親会では、カルテットの生演奏や新社会人紹介、抽選会などのイベントが催され、ビュッフェ形式の美味しい料理とお酒とともに、世代や学部を超えて近況や趣味や仕事の話、昔話や学生時代の武勇伝など話は尽きず、最高のひとときを過ごすことができました。
今年は校友会首都圏支部・同窓会との合同開催として初めての試みではありましたが、理学同窓会の交流だけではなく、新社会人、他学部同窓会との親睦や交流の場となり、新たな気づきにもなりました。日々、困難にぶつかるときがありますが、レジリエンスを高め、今後も会員相互の親睦関係を未来へ発展させていきたいと思っています。
2024年7月
理学同窓会東京支部総務幹事
支部長代行
辻田 隆広(理・化学・21回)
第35回理学同窓会東京支部総会は2023年(令和5年)11月18日(土)に東京都中央区のビジョンセンター東京日本橋で開催されました。前回は令和元年9月開催でしたのでコロナ5類移行に伴い、久々の開催となりました。
講演会は愛媛大学理学部理学科 畑啓生先生による『生物の種間関係を紐とく:すべての生物は結ばれている』という題目でお話をいただきました。
地球上には様々な生物種が互いに多様な関係性を結びながら共存している、生物種間関係を紐解いていくことで、この地球で多様な生物の共存が成り立っている謎が解けていくというお話をしていただきました。
ナイル川とコンゴ川の魚が出会って適応放散されるというスケールの大きなお話から、地元愛媛県での生物の多様な関係の調査による種の現状のお話まで、綺麗な写真、図解を用いて難しい生物化学の分野をとても分かりやすく解説していただきました。卒業生の行った研究に関してもスライドを用いて丁寧に説明され、学生をとても大切にする先生のお人柄も感じることができました。
次に愛媛大学理事副学長 宇野英満先生に愛媛大学の近況報告をしていただきました。理学部、理工学研究科の現状報告に続いて、新しく出来た学環のお話があり、新しい愛媛大学の姿を知ることができました。私たちが卒業した頃とは社会のニーズも変わってきており、大学もそれに対応していることは頼もしい限りです。社会人となった今、学び直しとして、もう一度新しい分野の学問を学んでみるのも良いのではないかと感じました。
今年の総会には総勢29名の方々のご出席があり、松山からは宇野英満 理事・副学長、ご講演をしていただいた、生物 畑啓生先生、化学 高橋亮治 理学部長の各先生をはじめとして仲田秀雄 理学同窓会会長、数学 山内貴光先生、物理 前原常弘 副理学部長、地学 鍔本武久先生、理学部事務課長 河野太志様が上京され出席してくださりました。毎年、各学科の先生を少なくともお一人は派遣してくださるご配慮に対して感謝をしております。またご来賓として工業会東京支部長の鳥海元忠様、ユーカリ会東京支部長代理の吉田祥一様にご出席をいただきました。
懇親会の準備が整い、理学部長 高橋亮治先生のご挨拶、理学同窓会長 仲田秀雄様の乾杯のご発声で懇親会が和やかに始まりました。懇親会では美味しい料理に舌鼓を打ちつつ、趣味や仕事、昔の話に花を咲かせ、最高のひとときを過ごすことができました。
今年は懇親会の中で校友会首都圏支部との懇親会共催など、これからの運営に関する課題など、今後の理学同窓会東京支部や本部同窓会、他学部同窓会との交流についてもお話させていただきました。当日は校友会首都圏支部懇親会での懇親会の他学部との共同開催方式につきまして出席者の皆様から多数のご意見を頂戴いたしました。特にこれまで理学同窓会東京支部独自のアイデアで開催させていただきました、クルーズ形式(船上)等での講演会、懇親会には大変高く評価して頂きました。
来年度は懇親会の終了後、場所を変えて、2次会を設けさせていただき、卒業生と先生方と思い出話や、近況報告など、尽きない話題で盛り上がることが出来ました。せっかくここまで活動が活発になってきたこともありますので、運営に関しての問題は山積していますが未来に向けてつなげていきたいと思います。
来年度以降は新しい方式での会員相互の親睦関係を大学の変化と共に未来へ発展させていきたいと思っています。今後ともご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
2024年5月 理学同窓会東京支部長
石川 貴之 (理・化学・23回)