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学教室

 理学同窓会の皆様におかれましては,各分野でそれぞれにご活躍のことと存じます。地学(地球科学)教室の理学部同窓会前号(12号:令和3年2月発行)以降の近況を報告いたします。
 人事では,令和3年2月に,固体地球科学がご専門の井上紗綾子先生が地球深部ダイナミクスセンター(GRC)の助教として着任されました。令和3年3月には,比較惑星学がご専門の桑原秀治先生がGRCの助教として着任されました。また同月に,GRCの西真之先生が大阪大学へ転出されました。令和3年3月末日をもって,Alexandra Abrajevitch講師が退職されてロシアへ帰国され,GRCの大藤弘明教授(東北大学)のクロスアポイントメントが終了しました。令和3年4月に,鉱物学がご専門の延寿里美先生が助教として着任されました。また同月より,掘利栄教授が副学長(ダイバーシティ担当)に任命されました。


  現在,地学教室では,学部専任教員7名(地質学鉱物学分野),GRC所属の教員11名(固体地球物理学分野),沿岸環境科学研究センター(CMES)所属の教員4名(海洋学分野)で,研究と教育とをおこなっています。平成28年度に社会共創学部に転出された榊原正幸教授は,大学院では引き続き地学教室での教育をおこなっておられます。学部専任教員が7名で他のコースの半数程度であり,管理運営や野外実習の指導における教員の負担が他コース以上に大変な状況は相変わらずです。
 教育面では,コロナ禍がある程度収束して,日常を取り戻しつつあります。その中で,コロナ禍で発展した遠隔での会議や授業などの良い点をある程度引き継ぎつつ,原則として対面授業がおこなわれています。令和5年3月に,理学部改組(令和元年度)後に入学した学生が初めて卒業を迎え,社会へと送り出される予定です。また,令和5年4月には,大学院の改組が予定されています。現在,大学院理工学研究科は5専攻で,大きく理学系と工学系とに分かれていますが,改組後は1専攻(理工学専攻)になります。博士前期課程は,専攻の中に4つの基盤プログラムがあり,その中に既存のコース(分野)が入る形になります。地球進化学分野は,物理・化学・生物とともに,自然科学基盤プログラムの中に入ります。名称も,「地球進化学」から「地球科学」に変更されます。博士後期課程は,基盤プログラムはなくて,理工学専攻の下に地球科学分野が設置されます。
 学部・大学院ともに大括りでの教育体制となりましたので,これまで以上に多様な学生の教育をしていくことになると予想されます。地学教室の同窓生の皆様には,今後ともご支援とご協力を頂けたら幸いに存じます。最後に,同窓生の皆様の益々のご活躍とご健康を心より祈念いたします。 

鍔本  記)