同窓会の皆様におかれましては、お元気にご活躍のことと存じます。コロナ禍も明け、以前のような対面の賑わいが戻って参りましたが、コロナ禍以前と以後では社会の雰囲気が随分変わってしまったと思う今日この頃です。前回、13号:2023年(令和5年)2月発行以降の地学(地球科学)教室の近況をお知らせいたします。ご存知のように平成31年4月から理学部が改組され、地球科学科は理学科地学コースとなっております。さらに、2023年には理工学研究科が改組となり、博士前期課程が1専攻(理工学専攻)、4つの教育基盤プログラム(産業基盤、社会基盤、数理情報、自然科学基盤)と2つの特別プログラムに分かれました。地球科学系の院生は、そのうちの自然科学基盤プログラムの地球科学分野に所属となりました。
人事では、2023年11月に沿岸環境化学研究センター(CMES)の吉江 直樹講師が、愛媛大学先端研究・学術推進機構へ移動されました。2024年4月には、地球深部ダイナミクス研究センター(GRC)の河野 義生准教授が関西学院大学へ転出されました。2023年11月には、地球深部ダイナミクス研究センター(GRC)の土屋 旬先生が教授に昇任され、2024年6月に、石松 直樹先生がGRCの教授として広島大学から着任されました。また、2024年6月には、加三千宣先生が沿岸環境化学研究センター(CMES)の教授へ昇任され、同年10月に牛島 悠介先生がCMESに助教として着任されました。2016年に社会共創学部に転出された榊原正幸先生は、転出後も引き続き理工学研究科地球科学分野で、インドネシアからの留学生やバンドン工科大学とのダブルディグリープログラムの博士前期課程の院生の研究指導にご尽力いただいておりましたが、2025年3月に退職される予定です。退職後は、社会共創学部の教授としてしばらく本学にいらっしゃる予定とお聞きしております。
前回の同窓会報でお知らせしたように、地学教室では学部専任教員7名、GRC所属教員11名、CMES所属教員4名で教育・研究をおこなっておりますが、2025年度から2026年度かけて2名の専任教員が退職予定です。教員の補充が必須のこの時期に、本部から3年間の人事凍結が発表され、人員の補充がままならない状況になる事が予想されます。これまで、地学分野の野外地質学や基礎的専門教育、および理学系会議に関わる委員業務は専任教員が主となって、他コースの半分近くの少人数でやりくりしてきましたが、教員補充の見通しがたたない事で、今後の教育や教室運営は大変厳しいものとなるかもしれません。こうした状況下ではありますが、関係者一同、協力し合い教育・研究に励んでいきたいと思っております。卒業生の皆様には、これまでと変わらず一層のご支援・ご協力を賜りますようどうぞよろしくお願いします。最後になりましたが、皆様のご健康と益々のご活躍を心より祈念申し上げます。
(堀 記)