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数学教室

 皆様におかれましては、ますますご活躍のこととお喜び申し上げます。学生支援をはじめ、日頃よりご支援を賜り誠にありがとうございます。前号(2021年2月発行)以降、この2年間における数学教室の近況をご報告いたします。 教員人事では、令和3年3月に平出耕一先生が定年退職され、令和4年3月に加藤本子先生が琉球大学へ転出されました。また、令和4年2月に岡山大学から寺本有花先生が助教として着任されました。令和4年3月に高知大学から愛媛大学データサイエンスセンター教授として着任された本田理恵先生と、令和4年4月に准教授へ昇任されたデータサイエンスセンターの石川勲先生が数学教室に加わり、現在16名の教員が数学・数理情報コースの教育・研究指導を担当しています。なお、令和5年3月には土屋卓也先生とデータサイエンスセンターの中川祐治先生が定年退職される予定です。数学教室の詳細については、以下の公式サイトでご覧いただけます。


  http://www.math.sci.ehime-u.ac.jp/index.html 


 学生の就職状況に関しましては、令和3年度数学科卒業生のうち14名が大学院に進学し、10名が教員・公務員として、28名が民間企業に就職しました。民間企業に就職した卒業生の半数は情報通信に関わる職に就きました。令和4年度卒業予定者の進路状況についても、おおむね順調とのことです。 新型コロナウイルスの感染拡大を受け令和3年度前期までは遠隔授業が中心となっていましたが、令和3年度後期には可能な限り、令和4年度には原則として対面授業を実施することとなりました。感染防止対策を徹底してではありますが、学生の(マスク越しの)顔を見ながら授業を行えるようになりました。休み時間の談笑や、セミナー室からの議論の声が聞こえると、大学の日常が戻ってきたことを実感します。 


 令和5年4月に大学院理工学研究科が改組されます。従来の数理科学コースは数理情報プログラムに再編され、数理科学コース担当教員と工学系情報工学コース担当教員が当プログラムの教育を担当します。当プログラムでは、数学の諸分野の高度な理論から応用数学・数理情報・コンピュータ科学に至るまで、学生の興味に応じて幅広くバランスよく学べるカリキュラムが設計されています。平成31年4月に入学した理学部理学科数学・数理情報コースの1期生が当プログラムに入学する予定です。学部・大学院を通じた教育によって、数学・数理情報の能力を身につけ、社会の期待に応えられる学生を送り出していきたいと考えています。


 今後ともご支援を賜れましたら幸いに存じます。 末筆ながら皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。

(山内 記)