皆様におかれましては、ますますご活躍のこととお喜び申し上げます。学生支援をはじめ、日頃よりご支援を賜り誠にありがとうございます。前号(2023年2月発行)以降、この2年間における数学教室の近況をご報告いたします。
まず、悲しいご報告となります。病気療養中であったデータサイエンスセンターの本田理恵先生が2023年10月にお亡くなりになりました。数学教室にも慣れてきてこれからますますのご活躍が期待されている中でのことで、非常に残念に思っております。
教員人事では、2023年3月に土屋卓也先生、データサイエンスセンターの中川祐治先生がそれぞれ定年退職されました。また、2023年3月に幾何学(測度距離空間の幾何学)がご専門の中島啓貴先生が助教として着任され、2024年8月に機械学習(学習理論と力学系の接点および制御ロボティクスへの応用)がご専門の大西基也先生が准教授として着任されました。さらに、2024年10月には本学教育学部からの異動によりデータサイエンスセンター教授として着任された原本博史先生が数学教室に加わり、現在16名の教員が数学・数理情報コースの教育・研究指導を担当しています。なお、2025年3月には石川保志先生が定年退職される予定です。
愛媛大学は、2024年度に新たにデジタル情報人材育成機構を立ち上げました。平野幹先生は、2020年度のデータサイエンスセンター設立以来務めているセンター長に加えて、2024年度からは副学長(デジタル情報人材育成担当)として、また、この新機構の副機構長として、本学の発展にご尽力されております。
学生の就職状況に関しましては、2023年度数学・数理情報コース卒業生のうち18名が大学院に進学し、13名が教員・公務員として、15名が民間企業(情報通信、金融、サービス・教育、不動産など)に就職しました。2024年度卒業予定者の進路状況についても、おおむね順調とのことです。
2019年度の理学部改組により数学科は理学科数学・数理情報コースになりました。それに続き、2023年度に大学院理工学研究科改組により数理科学コースは数理情報プログラムに再編され、理学部出身の数学等を専門とする学生は、工学部出身のコンピュータ科学等を専門とする学生とともに、当プログラムにて学修しています。今年度、当プログラムの1期生が学位「修士(数理情報)」を取得し修了する予定です。
数学教室では、新型コロナウイルスへの対応に追われた数年間が過ぎ、11月の愛媛大学学生祭とホームカミングデイに合わせて開催される公開講座を2023年度、2024年と続けて実施するなど、中止にしていたイベント等を徐々に復活させているところです。イベントの情報を含め、数学教室の情報については、以下の公式サイトでご覧いただけます。
https://www.math.sci.ehime-u.ac.jp/index.html
今後ともご支援を賜れましたら幸いに存じます。
末筆ながら皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
(尾國 記)