理学同窓会東京支部は昭和57年に設立され、主に関東在住の理学同窓会会員によって組織されています。東京支部の活動としましては、過去毎年総会及び懇親会を開催してきました。しかし近年総会への出席者数が減少してきており、それに追い討ちをかけるように個人情報の取り扱いが課題となってきました。他学部の東京支部においても同様ですが、特に若い方の出席が全くないといった状況になっております。 この状況を改善すべく東京支部では、過去学科毎に幹事を持ち回りにしていたものを、2005年から各学科の代表による運営会議を月1回程度開催して東京支部のありかたを検討し、結果、2006年以降、総会と併せて理学部教員または同窓生による講演会を実施しています。各年の講演会の詳細はこの東京支部便りの下記案内をご覧下さい。来年も多くのご参加をお待ちしております。
東京支部長代行 挨拶
理学同窓生の皆様におかれましては益々ご健勝でご活躍のことと存じます。
令和6年6月に長年、理学東京支部を支えて頂いた石川支部長が逝去されました。 故石川支部長は優しさに溢れ、同窓会活動においても責任感の強く、同じ化学科出身として今でも尊敬しております。
東京支部の名物と言えば、日の出ふ頭から東京湾を周遊するクルーズ船での東京支部総会でしょう。このクルーズ船の同窓会は故石川支部長肝いりの企画で、船上での講演会、船に揺られながらの総会、懇親会は毎回好評であったと思います。東京支部総会はその後、コロナ渦中での中断を挟み天候などの影響も考え都内の会場開催形式で実施してきました。校友会首都圏支部とも連携を行い、令和6年度には初めての試みとして校友会首都圏支部、他学部同窓会との共同開催を行いました。故石川支部長の参加は叶いませんでしたが、有機化学の恩師である宇野先生の講演を天国で聴かれていたと思います。
さて、私事ではありますが、愛媛大学では1年多く勉強(?)し、平成4年3月に化学科を卒業しました。構造化学研究室では石津先生、田嶋先生にご指導いただき、田嶋先生とは今でも交流を持っております。東京支部総会への参加のきっかけは、クルーズ船にひかれ、同じ構造化学の向井先生の講演があったからです。松山から来られた先生方、学科を超えた同窓生と情報交換や親睦を図れたことをよく覚えております。東京支部幹事のきっかけも向井先生でした。その後立ち上げた構造化学同窓会関東支部では、学生時代は遠い存在で話すこともできなかった先輩方とも幹事会を通して仲良くなり、個人的には人生を変えるきっかけになったことも事実です。社会人として東京工業大学(現東京科学大学)後期博士課程に入学し学位を取得できたことも、思い返せば幹事会で一緒に活動しておりました河野先生から頂いたアドバイスがきっかけでありました。田嶋先生にも大変喜んで頂き、同窓会をきっかけに新たな発見・チャレンジに繋がることを実感しました。
東京支部は昭和57年発足と伺っております。歴史あるその東京支部長として責任を感じるとともに幹事一同、魅力ある同窓会を企画し、多くの方に参加頂けるよう取り組んで参りたいと考えております。また、関西支部も2010年に発足されており、本部をはじめ関西支部とも連携しながら一緒に取り組んで参ります。
終わりに会員皆様のご健勝と一層のご活躍をお祈り申し上げますとともに、理学同窓会東京支部の健やかな発展に向けてのご支援、お助力をお願い申し上げ、ご挨拶とさせて頂きます。
愛媛大学理学同窓会会員の皆様には日頃より支部活動の運営にご支援・ご協力をいただき、誠に有難うございます。新型コロナウイルス感染症の拡大状況を鑑みこの2年間(令和2年度、令和3年度)の総会および懇親会を中止し、本格的な活動が出来ておらず、残念に思っております。本年度からはコロナ感染症対策に留意しながら、徐々にではありますが、支部活動も再開させていただきたいと考えております。
『令和4年度愛媛大学理学同窓会東京支部「総会」』書面開催のお知らせ
本年度より東京支部長を佐伯雅弘さん(理・数学・13回)より会計幹事、総務幹事で長らくお世話になっておりました私、石川に交代させていただきました。令和4年度役員交代のご報告、令和元年度決算、令和4年度予算案・決算案、令和5年度に向けての活動計画、令和5年度予算案について令和5年3月を目途に書面にてご報告、ご承認をいただき、コロナ禍の活動について総括をさせていただき、次年度からの活動をスタートさせていただきたいと考えております。メール、郵送での皆様へのご連絡を準備しておりますので、何卒、よろしくお願い申し上げます。
本年度も懇親会を開催することは出来ませんが、来年度以降はZOOMの活用、校友会首都圏支部において他学部同窓会などと協議されている他学部同窓会支部との講演会、懇親会などの合同開催など、新しい方式での会員相互の親睦関係を大学の変化と共に未来へ発展させていきたいと思っています。今後ともご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。
理学部化学科23回卒 石川貴之
(同窓会会報13号より転載)
佐 伯 雅 弘
理学同窓生の皆様におかれましては、ますますご健勝でご活躍のことと存じます。
昨年9月に行われました東京支部総会にて、伊藤前支部長より引き継いで東京支部長を拝命いたしました。それまでは平成15年より約14年間、東京支部の総務幹事を務めさせていただいてきました。
私事ですが、思えば30年以上も前の昭和55年4月に2回目の挑戦で理学部数学科に入学させていただきましてから卒業までの昭和59年3月まで、僅か4年間でしたが愛媛大学理学部で多くのことを学ばせていただきました。卒業後は千葉県の公立高校数学科教諭として教壇に立ち続け、現在は市立船橋高校という高校に勤務しております。私が理学部在学中でありました昭和57年に東京支部が発足し、今回その支部長を仰せつかりましたことに、何らかの縁と責任を感じている次第であります。
私が初めて理学同窓会東京支部総会に出席させていただきましたのは、今から約20年以上も前のこと。東京新宿の会場へ在学時にお世話になりました先生が出席されることを知り会場まで一人で足を運びましたが、最初に会場入りする際には物凄く勇気を要したことを今でも懐かしく覚えています。東京支部の総務幹事という業務も、当初は東京支部役員をされておられた数学科の先輩に『任期の2年間だけでいいから引き継いでくれ。』というものでした。そんな私が14年間も総務幹事をさせていただき、更にこの度東京支部長を拝命させていただいたことは数奇な運命と感じております。と同時に、愛媛大学理学部入学に当初反対していた亡き父の導きかとも考えております。
私が東京支部総務幹事を引き継いだときの東京支部は、支部総会を開催した後に懇親会を実施し、最後に学歌斉唱をして終わるというものでした。しかし現在の東京支部は当時と全く違ったものになってきております。総会の前に理学部の先生より講演をいただき、その後は支部総会・懇親会という流れに発展してきております。更に理学同窓会東京支部という業務にとどまらず、東京支部役員の多くが平成19年に発足した愛媛大学校友会首都圏支部の役員も兼ねており、他学部東京支部との連携業務なども複雑かつ多様化してきております。確かに大変な部分はありますが、14年間の総務幹事を経験してきた中で思うことは「理学同窓会が、よくぞここまで復活してくれました」ということです。一時期、何ヶ月間ではありましたが東京支部は私1人でやりくりし、松山の同窓会本部は亡き野田善郎先生を中心に運営をされていたときがありました。野田善郎先生と私の2人で『今後どうしましょうか…』と野田先生の研究室で話し合っていたときのことを今も懐かしく覚えております。しかし現在はその頃と比べますと嘘のように活発化の方向で復活してきたと思っています。おそらく野田先生も天国で今の同窓会活動を喜んでおられるのではないでしょうか。ただ現在の同窓会活動は単純に喜べるものではないとも思っています。特に同窓会会員や役員の新しい加入については、個人情報の問題や同窓会活動の認知度も影響しているのでしょうか、更に新しい風を入れなければならないと痛感している次第です。
東京支部では、これまで年に1回東京支部総会を開催してきております。前述のように支部総会の前には松山からいらっしゃる先生に講演をいただき、支部総会後に懇親会を開催してきました。最近は東京湾クルーズという形で開催し、天候にも恵まれ参加された方々からは好評をいただいております。また現在は役員が単に他学部東京支部総会に出席することにとどまらず、愛媛大学校友会を通じて他学部との交流も活発になってきております。私自身、校友会首都圏支部を通じて他学部の東京支部後輩と知り合い、東日本大震災の被災地の情報を提供していただき、結果として毎年被災地へ現役生徒を引率することができました。同じように、同窓会活動を多くの会員の方々が様々な方向で利用していただける方向に進めることができましたら、役員としましても嬉しく思うところであります。
長くなりましたが、理学同窓生の多くの方々が学生時代に苦しみ悩みながらも卒業という結果を得られたことは、おそらく当時の青春時代が現在も色あせることなく輝いておられるのではないかと察しています。松山市文京町の理学部キャンパスで学んだ事実を縁として、そして同じ首都圏近郊に生活場所を移した卒業生として、松山の本部と連絡を取りながらお互い交流を深め信頼しあえる新たな人間関係を築きあうだけでなく、いざというときには助け合うことのできる東京支部にしたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
理学部数学科13回卒 佐伯雅弘
(同窓会会報10号より転載)
2017年08月24日更新
総 則)
第1条 本会は,「愛媛大学理学同窓会東京支部(以下,「本会」という)」と称し,主たる事務局を〒134-0091 東京都江戸川区船堀3-5-24コラボ産学官プラザ in TOKYO 509号室「愛媛大学サテライトオフィス東京」に置く。
第2条 本会は,愛媛大学理学同窓会に所属する会員相互の親睦交流と社会活動の向上を図り,あわせて母校たる愛媛大学の発展に寄与することを目的とする。
(会 員)
第3条 本会の会員は,愛媛大学理学同窓会会則第5条の定めによる会員のうち,関東,北海道,東北,甲信越,北陸,東海に在住,もしくは勤務先をもつ者とする。
(役 員)
第4条 本会に次の役員を置く。
支部長1名,総務幹事2名(庶務担当,渉外担当:各1名),会計幹事1名,幹事若干名,監査1名
(1) 支部長及び監査は,支部会員の中から幹事会が推薦し,総会において承認する。
(2) 総務幹事・会計幹事・幹事は,支部長が委嘱する。
第5条 役員の任務は次の通りとする。
支部長:本会を代表し,会務を統括する。
総務幹事(庶務担当):本会の事務全般を掌る。また支部長に事故があるときはその職務を代行する。
総務幹事(渉外担当):同窓会本部及び,他学部同窓会等,外部組織との連携・調整を行う。
会計幹事:本会の会計及び財務を掌る。
幹事:本会に関する運営・企画等を行う。
監査:本会の会計及び財務の状況を監査する。
第6条 支部長・総務幹事・会計幹事・幹事・監査の任期は2年とし,留任を妨げない。
第7条 役員は幹事会を構成し,支部長は必要に応じて幹事会を招集できる。
第8条 本会に顧問を若干名置くことが出来る。顧問は,幹事会の議を経て支部長がこれを委嘱する。
(事 業)
第9条 本会は第2条の目的達成のため,次の事業を行う。但し,事業遂行は、幹事会の決定による。
(1) 事業年度は,毎年4月1日に始まり,翌年3月31日に終わる。
(2) 支部総会(1~2年に1回)・幹事会の開催。
(3) 愛媛大学理学部及び愛媛大学理学同窓会本部との連絡・連携。
(4) 愛媛大学校友会首都圏支部が行う事業への協力。
(5) 理学部各学科・各研究室同窓会(関東近辺)が行う事業への協力・連携。
(6) その他,第2条の目的を達成するために必要な事業。
(会 計)
第10条 本会の予算及び決算は,支部総会出席者の過半数の承認を得なければならない。
第11条 本会の経費は,本部補助金,支部会費,寄附金その他の収入による。
第12条 会計幹事は,本会の金銭の収入支出を明確にし,収支決算の責任を負う。
第13条 本会の会計年度は,4月1日より翌年3月31日までとする。
第14条 監事は,毎会計年度1回以上会計帳簿を監査しなければならない。
また,監査結果を直近の総会で報告しなければならない。
(付 則)
第15条 支部会員は,その住所・氏名・勤務先に変更が生じた場合、その都度事務局に通知すること。
第16条 支部規約の改訂は,総会出席者の過半数の承認を得なければならない。
本規約は平成28年3月19日より施行する。
<支部長代行>
辻田 隆広《理学:化学 21回》
<総務幹事>
辻田 隆広《理学:化学 21回》
<会計幹事>
米谷 哲明《理学:物理 37回》
<会計幹事>代行
辻田 隆広《理学:化学 21回》
<会計監査>
栗原 武雄《文理:物理 17回》
<幹事>
高市 和義《理学:地球 4回》
<顧問>
佐野 富茂《文理:物理 11回》
佐伯 雅弘《理学:数学 13回》
伊藤 智志《理学:化学 25回》