昨年度の同窓会報(第13号:2023年2月)でも記載されていたように、2019年度に理学部改組が行われました。その結果「理学部化学科」は「理学部理学科化学コース」となり、その新カリキュラムでの最初の卒業生を2023年3月に送り出しました。
構成員としては2023年4月から田上瑠美助教が沿岸環境科学研究センターの准教授に、同じく2023年4月から垣内拓大特任講師(助教)が大学院理工学研究科の特任准教授(講師)に、また2024年4月から高瀬雅祥准教授が大学院理工学研究科の教授にそれぞれ昇任されました。2023年3月末をもって佐藤久子教授(複合体化学研究室)、宇野英満教授(有機化学研究室、理事)が定年を迎えられ、それぞれ最終講義や記念祝賀会が催されました。理学部本館5階にあった複合体化学研究室はなくなり、そこに3番地区のプロテオサイエンスセンターから小川敦司准教授の研究室が移設されました。研究室の数は1つ減り、教員の数は2人減りましたが、化学コースのすべての研究室が2番地区にまとまりました。また2023年度には理学部キャンパス内の学術支援センター(ADRES 物質科学研究支援部門)の全面的な改修工事が実施され、見違えるほど奇麗な建物に生まれ変わりました。構造化学研究室が反応物理化学研究室と改名されました。2024年度現在の研究室と教員の構成は次の通りです。①固体物性化学・反応化学系:〔固体物理化学研究室〕内藤俊雄(教授)・山本貴(准教授)、〔反応物理化学研究室〕小原敬士(教授)・垣内拓大(特任准教授(講師))、〔無機化学研究室〕高橋亮治(教授・理学部長)・佐藤文哉(特任講師(助教))、②分析化学・生物化学系:〔分析化学研究室〕座古保(教授)・島崎洋次(准教授)、〔生物化学研究室(プロテオサイエンスセンター)杉浦美羽(准教授)・小川敦司(准教授)、〔環境化学研究室(沿岸環境科学研究センター)〕国末達也(教授)・野見山桂(准教授)・田上瑠美(准教授)、③有機合成・物質科学系:〔有機化学研究室〕高瀬雅祥(教授)・奥島鉄雄(准教授)、〔分子機能化学研究室(学術支援センター)〕谷弘幸(准教授)・倉本誠(准教授)・森重樹(特任講師(助教))。以上、総勢18名の教員とそれを支えて頂いている多くの事務職員の方々とで、理学部化学コース・大学院理工学研究科理工学専攻化学分野の教育と研究が受け継がれ、発展しています。コロナ禍が明けたとはいえ、社会情勢も経済状況も見通しの良くない状態が続いていますが、引き続き理学部同窓会の皆様の温かいご支援とご鞭撻を賜りたく思います。今後とも化学コースをどうぞよろしくお願いいたします。
(内藤 記 )