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物理学教室

 同窓会の皆様には各分野でご活躍のことと存じます。物理学コースの近況についてご報告いたします。理学部で新カリキュラムが導入されて、早4年経過し、新カリキュラムでの卒業研究生が在籍するようになりました。学生により良い教育を提供するための新カリキュラムです。来春旅立つ一期生にはこれまでにも増して活躍してくれることを期待しています。


 さて、現時点での物理学分野の構成員ですが、理論物理学分野として宗博人(素粒子論)、渕崎員弘(非平衡統計基礎論)、中村正明(物性理論・統計基礎論)、飯塚剛(非線形物理学)、宮田竜彦(統計力学・溶液論)、実験物理学分野として前原常弘(プラズマ理工学)、小西健介(磁性・低温物理学)、近藤久雄(光物性物理学)、天文学分野として粟木久光・寺島雄一・志達めぐみ(X線天文学)、長尾透・鍛冶澤賢・松岡良樹(光赤外線天文学)、清水徹(太陽系プラズマ物理学)、近藤光志(超高層物理学)が在籍し、教育研究活動を行っております。活動内容は理学部で正式採用しております。
researchmap (https://researchmap.jp/researchers)
からたどっていただければお分かりになられるかと思います。幅広い分野で多くの研究成果を公表できております。ただ、残念なことに、2022年度末をもって宗博人が定年退職の予定です。教育・研究、ならびにコースの管理・運営で尽力していたので、コースとしては大きな損失とになります。
 2022年も新型コロナが猛威をふるい、11月中頃には第7波のピークがあり、国内で過去最多の感染者数を記録しました。新型コロナの感染者が出始めた2年前は、在宅勤務など活動に大きな制約がありましたが、今は感染防止対策等のコロナの知識が蓄積され、教育研究活動もコロナ前に戻りつつあります。この間、学生への教育面で遠隔の便利さを実感できましたが、改めて対面のありがたさもわかった気がします。
 また、2月からのロシアによるウクライナ侵攻や円安の影響で、国内での物価が上昇しています。エネルギー価格の上昇は、電気代高騰という形で大学での教育研究活動も圧迫しています。一刻も早くに戦争が終結し、再び安定した環境が訪れるよう切に願っています。
 こうした状況下、卒業生の皆様におかれましても,一層のご支援・ご協力を賜れば幸いです。末筆ながら,皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。

粟木 記